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2020/10/14 10:45
当店では、厳選した顔料インク印刷専用の紙を6種類ご用意しています。
印刷する内容が写真なのか、もしくはグラフィックやアート系のものなのかにもよって紙選びは変わってきます。
また、イメージしている印刷の質感が、マットなのかツヤのある光沢なのかにもよって、紙の選択は変わってきます。
まずは6種類それぞれの紙のスペックを解説します。
■半光沢|微粒面|印画紙
・メーカー:PICTORICO
・材質:印画紙
・表面:半光沢/微粒面
・厚さ:0.295mm
・白色度:100%
○白色度が高く色彩再現力や耐水性が高い高級印画紙。表面質感は微粒面の半光沢となっており、光沢印画紙と比較して照明や日光の反射が抑えられ、かつ指紋がつきにくい特徴がある。
■超光沢|平滑面|印画紙
・メーカー:PICTORICO
・材質:印画紙/平滑面
・表面:超光沢
・厚さ:0.29mm
・白色度:100%
○白色度が高く色彩再現力や耐水性が高い高級印画紙。表面質感は平滑面の光沢となっており、どの紙よりも鮮やかな発色。光沢のため照明の影響を受けやすいが、写真の細部までシャープに印刷したい場合は光沢印画紙が最適。
■無光沢|フェルト調|画材紙
・メーカー:PCM TAKEO
・材質:画材紙
・表面:無光沢/フェルト調
・厚さ:0.30mm
・白色度:91%
○インク印刷可能な画材紙の中では白色度が高く色彩再現力画材紙。表面質感は無光沢で淡いフェルトマーク(毛布柄)による穏やかな肌合いが特徴。
■半光沢|厚手コットン|画材紙
・メーカー:PICTORICO
・材質:コットン100%画材紙
・表面:半光沢/エンボス調
・厚さ:0.47mm
・白色度:93%
○インク印刷可能な画材紙の中では白色度が93%と最も高く、また半光沢という点も他の紙にはない特徴。厚さも0.47mmと重厚感があり、コットン100%の最高級紙。白色度が高いため鮮やかな色再現であるものの、半光沢の影響で角度によっては色が褪せているように見える。
■無光沢|厚手コットン|画材紙
・メーカー:PCM TAKEO
・材質:コットン入り画材紙
・表面:無光沢/粗目エンボス調
・厚さ:0.52mm
・白色度:91%
○インク印刷可能な画材紙の中では白色度が高く色彩再現力画材紙。最大の特徴は厚さが0.52mmと一番厚く重厚感がある。厚手の紙に印刷したい方は、こちらの無光沢厚手コットン、もしくは半光沢厚手コットンの二択となります。厚さやエンボス柄が若干違いますが、遠目で見た場合の違いは無いため、ツヤ感がある方が良いか、全く無い方が良いかを基準にお選びください。
■無光沢|ハンマー調|画材紙
・メーカー:PCM TAKEO
・材質:パルプ入り画材紙
・表面:無光沢/ハンマー調
・厚さ:0.39mm
・白色度:91%
○インク印刷可能な画材紙の中では白色度が高く色彩再現力画材紙。光に透かすと、紙をハンマーで軽く押したようなハンマートーンが美しいラフな風合いが特徴的な用紙です。白い部分が多い写真やアート作品の印刷には向いていますが、全面に色がある、つまりインクがのってしまうケースではハンマー調があまり感じられないため不向きです。
印刷比較
各用紙で同じものを印刷した比較は画像でご覧ください。
※用紙表面の凹凸加工や光沢の違い、また細部の印刷具合は画像ではやや分かりにくい部分もございます。
目的別おすすめ用紙
目的やイメージ別で最適な紙はどれか、Q&A形式でお答えいたします。
■写真が綺麗に見えるのは?
写真をとにかく綺麗に印刷したいなら「印画紙」が最適です。
当店が選んだインク専用の画材紙は申し分なく写真も綺麗に出力できますが、やはり一番綺麗なのは印画紙です。
画材紙は凹凸加工があるため、凹凸の無い印画紙が写真の細部までシャープに印刷できます。
■光沢、半光沢、無光沢で迷ったら?
迷った時におすすめは半光沢か無光沢です。光沢はいわゆるL版写真を想像いただければ分かりやすいと思いますが、ツヤツヤのL版写真のような仕上がりになりますので、それが嫌だなと思う方は、半光沢か無光沢をお選びください。
半光沢は記念品の高級感を重視したい方におすすめですが、アンティーク的なおしゃれさはやや劣ります。また、半光沢の影響で角度によっては褪せて見えるのもマイナス点です。
無光沢の場合は、光の影響もなくどこから見てもはっきり鮮明に見れますが、半光沢よりも高級感という点では劣る印象があります。
■用紙の厚さは重要?
L版写真と違い、A4オーバーの記念写真プリントともなると額縁に入れるて飾ることが多くなると思います。額縁に入れることを踏まえた場合、紙の厚さは関係なく、厚手コットン等の用紙以外でも全く問題ありません。
額縁等に入れず、むき出しのまま用紙をプレゼントするとか、壁に用紙を直接貼り付けるという場合には、特別感や強度面で厚手の方が向いているということもあります。
■特徴的な仕上がりにしたいなら?
用紙特性という面で珍しさを表現したい場合ですが「半光沢|厚手コットン|画材紙」と「無光沢|ハンマー調|画材紙」の2つの用紙は、前者が画材紙でありながら唯一の半光沢、後者が表面柄がハンマー調という、他には無い特徴を持っているため、珍しい風合いの印刷に仕上がります。
■失敗しない紙はどれ?
お客様が何を印刷し、どのような仕上がりを希望するかによりますが、一番ベーシックな仕上がりにできるのは「半光沢|微粒面|印画紙」と「無光沢|フェルト調|画材紙」です。
1つ前の質問の特徴的な紙とは対照的に、微粒面印画紙とフェルト調画材紙は紙自体の凹凸感やツヤ感が他に比べる控えめで、どんな内容でも細部はシャープで色も鮮やかに出力できます。
ちなみに、LGSの高画質印刷の商品サンプルとして撮影した際に使用した紙は、すべて「無光沢|フェルト調|画材紙」です。
印刷用紙の解説は以上です。
商品内容や用紙選び等、ご不明な点は当サイトのチャットもしくはコンタクトフォームよりお気軽にお問い合わせください。